有望技術紹介

58 睡眠時無呼吸を検出するウエアラブルデバイス

株式会社oneA
首もとに付けるだけで、気道内で発生する呼吸音から睡眠中の呼吸の状態を測定するウェアラブルデバイス『Sleeim(スリーム)』を開発、商品化した。

【本技術の概要】
睡眠中にいびき、無呼吸となるいわゆる閉塞性睡眠時無呼吸(OSAHS)の推定患者数は国内で約200万人以上といわれている。85%の人は未診断であり、慢性的な寝不足による日中の眠気や倦怠感の原因の一つとされている。大阪電気通信大学の松村雅史教授と、株式会社oneA(本社:大阪市、徳永一成社長)は、首もとに付けるだけで、気道内で発生する呼吸音から睡眠中の呼吸の状態を測定するウェアラブルデバイス『Sleeim(スリーム)』を開発、商品化した。

今回商品化されたネックバンド型モニタリングデバイスは、可動部に1個のマイクを設置。気道内で発生する呼吸音から独自のデータ分析とアルゴリズムにより睡眠時の通常呼吸、いびき、呼吸レス状態を検出・識別する。
松村教授の研究によれば、咽喉マイクロホン(写真1)により口腔咽喉音を計測し、振幅包絡線から通常呼吸時の鼻気流振幅幅に比べて、口腔咽喉音振幅幅があらかじめ設定した値を超えた回数を検出する(図1)。検出された回数は、通常使用されるPSG装置(注)による無呼吸・低呼吸の判定結果と比較した場合、鼻気流と口腔咽喉音の振幅の相関係数は0.95であった。
(注)PSG装置:終夜睡眠ポリグラフィー検査と呼ばれる検査法で、睡眠の質や呼吸状態など、睡眠中に起こることを全体的にみる検査装置のこと。

【本技術の特徴】
・いびき、呼吸レスを検知すると、振動によりそれらを低減させる効果がある。
・いびきに悩んでいる人や、いびきが気になる人にも快適な睡眠時間を得る可能性がある。

PDFのダウンロード(詳細説明と問合せ先)

関連記事

TOP