有望技術紹介

07 リバースモードの調光フィルム液晶

九州ナノテック光学株式会社
これまでと逆に、無電圧の状態で透明、電圧を加えると不透明になる調光フィルム液晶を新開発

九州ナノテック光学は、機能性液晶フィルムの研究開発・製造・販売する会社で、15年前に大分市に設立。ガラスを支持体としていた液晶パネルを高機能性フィルムシートとして開発・商品化した。

【本技術の特徴】
これまでの当社の液晶調光パネルは、透明とするには電圧が必要であったが、今回開発した新技術では、無電圧の状態で透明であるので、透明時の使用頻度が高い用途で電力消費の大幅な低減が期待できる。
① フィルムがベースのため軽く、曲げることができるので、窓ガラスのような平面だけでなく円柱などにも取付けることができる。ロールでの出荷が可能。
② ハサミやカッターで自由に加工ができ、切断面を封止しなくても劣化がほとんど起こらない。
③ 電源を操作するだけで昼間の強い日差しを 柔らかい光にして室内を程よい明るさにできる。
④ 太陽光の熱の原因である赤外線を跳ね返す機能により夏場のクーラーの消費電力を大幅に節減する。
⑤ 不透明にすれば、スクリーンとして機能するので、プロジェクタなどで投射された映像を室内はもちろん屋外からも鑑賞することができる。

【本技術の応用事例・想定用途】
オフィス、家、商業ビル、車、電車、飛行機など、外部の景観を楽しむことができるとともに、プライバシー保護や快適な居住性を実現する紫外線、赤外線(熱線)などを抑える効果がある。さらに、電源ボタンを押すだけでフィルムが不透明になりそのままスクリーンとなる。サイネージなどのディスプレイとしても使用できる。

本技術と企業の説明PDFのダウンロード

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