有望技術紹介

40 高品質ナノ分散を実現するビーズミル

アイメックス株式会社
アイメックスは、粉体を溶媒中にナノレベルで分散させた時に、粒度分布計では検出されない粗大粒子を大幅に減らすナノ分散専用ビーズミル「Neo-Alpha mill」を開発した。

【本技術の概要】
インクジェット用インクや積層セラミックコンデンサ(MLCC)などに用いられる素材には、粗大粒子を含まない高品質ナノ分散技術が不可欠となっている。本技術は、ビーズの高密集層とDelta-Vディスクが生み出す高効率分散層によって高品質なナノ粒子を生成する装置である。粗大粒子がフィルタに詰まることによる稼働率の低下を防止し、塗装・塗膜工程で得られる塗膜の平滑性の向上、品質改善に大きく貢献すると期待される。

ビーズミルは、ビーズ(media)を使って粉体を分散・微粉砕する湿式の媒体撹拌粉砕機で、粉砕室(ベッセル)の中に粉体と液体の混合物であるスラリーとビーズを入れて撹拌する装置である。撹拌機構(アジテータ)を高速回転させることで発生した遠心力によって、エネルギーを与えられたビーズは砕料粒子に作用して粉砕する原理である。

【本技術の特徴】

同社が開発したビーズミル(NAM-1 D50)は、従来品に比べシャープな粒度分布で処理効率が30%向上した。

① 高品質ナノ分散を効率良く実現
② 粒度分布計では検出されない残留粗大粒子が激減
③ スケールアップが容易にできる

【本技術の応用事例・想定用途】

粒子径は同等だが、粒度分布計では検出されない残留粗大粒子を1/20まで減少することで、高品質ナノ分散を効率良く実現することができる。ナノ分散専用の高品質ナノ粒子を生成でき、自動車、医療、建材など幅広い業界でのモノづくりに貢献が期待される。

PDFのダウンロード(詳細説明と問合せ先)

関連記事

TOP