有望技術紹介

27 サイボーグ技術の実用化を目指す

株式会社メルティンMMI
人の動きの生体信号を読み取り、ロボットを介して人間の身体動作や意図を忠実に再現する技術を開発した。

株式会社メルティンMMIは、生体信号を利用した医療機器やアバターロボットなどの研究開発・事業化を計画。生体信号処理技術やロボット技術を高度に発展させ、義体やBrain Machine Interface(脳と機械をつなぐインターフェース)に代表されるサイボーグ技術の実用化を目指す。サイボーグ技術により、人の身体の限界を超えることで、全ての人が不自由なく生活できる世界を創ることをビジョンに挙げる。

【本技術の特徴】
MELTINは、独自の生体信号処理アルゴリズムを開発し、多様な生体信号を高精度に、かつリアルタイムで解析する技術を開発にした。人の指や手のひらによる「グー」や「パー」を正確に識別することに加え、チョキや親指を曲げる、延ばす、手首をそらすといった12種類の複雑な動作を瞬時に行うことができる。さらに筋肉の動きも認識し、「手首をひねりながら手指を曲げる」といった複合的な動作も訓練なしで直感的にサイボーグを操作が可能な技術を特徴とする。
① 18,900km離れた場所からの遠隔操作を実証した。
② 人の手の動作速度を0.02秒で、ほぼ遅延なく再現することが可能。
③ 高い耐久性と故障に強いフェイルセーフ機能により過酷な環境でも作業ができる。
④ 力覚をフィードバックする事で力加減を調整可能なハプティクスを実現した。
⑤ 宇宙ステーションでのアバターロボット初期レベルで実証した。
⑥ ワイヤー駆動のロボットハンドで4kg以上の物体を移動できる。
⑦ 人の動きと同様な繊細な動作を実現。

【本技術の応用事例・想定用途】
• 危険環境(災害、高所、高温、水中、化学・生物・放射能汚染、爆発物除去)
• 極限環境(宇宙、深海)
• リモートワーク(遠隔勤務、アバター出張、夜間警備)
• 観光・エンタメ(アバター旅行)
• 農林水産・食品・物流(農作物収穫、魚介類捕獲、加工、ピッキング)
• 医療・福祉(介護、アバター外出、遠隔手術)

本技術と企業の説明PDFのダウンロード

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